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八坂神社についてAbout Yasaka Shrine

ご挨拶
greeting

八坂神社の宮司 

「祇園さん」として古くより京都の人々に親しまれてきた八坂神社は、本殿(国宝)をはじめ境内外に多数の摂社(せっしゃ)末社(まっしゃ)を有し、その多くが重要文化財に指定されております。

日本三大祭でもあり、世界的にも有名な祇園祭(ぎおんまつり)は疫病(えきびょう)が鎮まるようにとの祈りを込めて約1150年前(平安時代)にはじまった当社の祭礼です。

八坂神社の主祭神・素戔嗚尊(すさのをのみこと)は、往古牛頭天王(ごずてんのう)とも称し、また薬師如来(やくしにょらい)を本地仏(ほんちぶつ)として、人々の疫病消除(しょうじょ)の祈りを聞き届け、多くの祈りはやがて祇園信仰となりました。

近代に入り神と仏は明確に分かたれ、祭の作法は変わりましたが、このコロナ禍を契機に、神仏への祈りの心は、祇園祭がはじまった平安の昔と少しも変わるところのないことを感じた方も多いのではないでしょうか。

八坂神社では今も祭礼を通して氏子の皆様の暮らしに息づく祇園信仰を要に、神仏が相和(あいわ)して人々の祈りに応えた時代に照らしながら、大神様の御神威(ごしんい)を遍(あまね)く人々の元に届け、氏子崇敬者の皆様の心豊かな生活に貢献できるよう努めて参ります。

八坂神社 宮司 野村明義

八坂神社の神紋について
Shrine crest

巴紋と木瓜紋

唐花木瓜紋(からはなもっこうもん)

もともと木瓜紋は窠と云って、中国から伝来し、衣服の文様にはじまり、それが御簾(みす)の帽額(もこう)の文様となり、その後帽額の紋と呼ばれ、この帽額に木瓜の字を当てて用いるようになりました。

窠紋を紋章として用いたのは、公家では徳大寺家で、それ以外では日下部氏や伴氏、紀氏などの古い名族の家紋として使用され、その後朝倉氏を始め織田、堀田、有馬の各氏がこの紋を用いました。

祇園社は、代々紀氏が社務執行として世襲をしており、その紀氏の家紋と武勇の神としても崇敬される素戔嗚尊がご祭神であることから、武勇を表す巴紋を組み合わせ八坂神社の神紋とされてきました。

ご参拝の際に
ご覧いただきたい情景
Highlights

四季折々の「祇園さん」

四季により様々な装いを見せてくれる「祇園さん」の魅力をここではご紹介いたします。

春の清々しさを感じる八坂神社の境内

Spring

桜が咲き誇る、春の装いを感じて。

「我が宿に 千もとの桜花さかば うゑおく人の身もさかへなむ」

この和歌は素戔嗚尊の託宣歌とされます。
京都屈指の桜の名所であり隣接する円山公園はかつて当社の境内地であり、多くの者が無窮の繁栄を願って桜を植樹されました。

華やかな桜と、人々の賑わいは春の訪れを感じさせてくれます。

ソメイヨシノと朱色鮮やかな南楼門
桜とメジロ
桜が咲くころの八坂神社
夜の八坂神社
新緑に彩られた灯籠の参道

Summer

活気に包まれた街に、静かな風が吹くところ。

平安期より都を疫病から守護するための祈りは
いまなお続いています。

「動く美術館」と称される山鉾巡行と勇壮な神輿渡御は祇園祭のハイライトであり、全国各地から多くの見物人が集まります。

祇園囃子の音とともに、いよいよ京都の暑い夏が始まります。

西楼門から出発する神輿渡御
都会の中にありながら涼しさを感じる八坂神社の夏
祇園祭
暑い日には本殿の片隅の木陰へ
紅葉舞い散る秋の八坂神社

Autumn

実りあるときを、朱色の木漏れ日に乗せて。

少し肌寒く感じる頃に、東山の木々も色づき始めます。
一面に広がる鮮やかな色彩は、
寒ささえ心地良く感じる特別な時間です。

実り豊かな秋を追いかけて
境内を散策してみるのはいかがでしょうか。

夏とは打って変わって赤い紅葉で色づいた灯籠の横道
9月の終わりに行われる観月祭の様子
秋の夕焼け
観月祭が終わると八坂神社の秋が訪れます
雪が積もって白くなった西楼門

Winter

きらめく炎に心をあずける、冬のかほり。

大晦日の夜、境内のをけら灯籠に浄火が点けられると、邪気を払うとされる白朮(をけら)の強い匂いが立ちのぼります。
このをけら火を持ち帰り、新年の神棚の灯明やお釜の火種にするのが慣わしでした。

浄暗で消えないように回し続けられる火縄は、まさに幻想的であり冬の風物詩となっております。

をけらに火をつけ1年の無病息災を祈るをけら詣り
正月に行われる初能奉納の様子
蛭子神社
かるた始め式
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