境外末社 又旅社(御供社)

境外末社又旅社(御供社)
【鎮座地】 京都市中京区御供町(おんともちょう)(京都三条会商店街内)
【御祭神】 素戔嗚尊 櫛稲田姫命 八柱御子神
【祭典日】 毎月27日 午前9時 月次祭
1月27日 午前9時 新年祭
3月27日 午前9時 例祭
4月下旬日曜日 午後2時 春季祭並蘇民将来祈願祭
7月23日 午後2時 オハケ清祓式
7月24日 午後7時半 又旅社奉饌祭
10月下旬日曜日 午後2時 秋季祭並神恩感謝祭

由緒

貞観11年(869)都に疫病が流行した時、平安京の広大な庭園であった神泉苑に66本の鉾を立て、祇園社(現八坂神社)の神輿を迎え、祇園御霊会が行われた。
当社は往古の神泉苑の南端にあたり祇園御霊会祭日である6月14日(明治以後は7月24日に変更)には斎場が設けられ、祇園社の神輿三基を奉安し、神饌を御供えする。
社名、町名はこのことに因むものである。
明治6年村社に列格し、明治39年には村社を廃し、八坂神社の境外末社となる。
御旅所に対して、又旅所といわれている。

列見の辻

列見の辻

当社の鎮座する三条大宮の地は、古く平安時代より、祭りの行列を点検する場所を意味する「列見の辻」と呼ばれており、都の北側を巡る少将井(櫛稲田姫命)神輿と南側を巡る大政所(素戔嗚尊)神輿並びに八王子(八柱御子神)神輿が合流する地であった。そのため、一千年を経た今日に於いても、祇園祭の還幸祭(7月24日)には、三基の神輿が当社前に奉安され、神饌を供え奉饌祭が執り行われている。

神泉苑とオハケ

神泉苑とオハケ

神泉苑は、北は二条から南は三条に至る平安京の広大な庭園として知られるが、古来より祭祀の場所でもあり、祇園御霊会(祇園祭)はこの地より始まった。現在の史蹟神泉苑には、7月24日に中御座(素戔嗚尊)の神輿が渡御奉安され、神仏それぞれの拝礼が行われる。
神泉苑での拝礼を終えた神輿は、次に当社前に移動奉安され奉饌祭が行われるが、その際、社前には「オハケ」が立てられている。
「オハケ」とは、水辺を表わす芝生に神の依り代である御幣三本を立てたものであり、これらのことからも又旅社の地が神泉苑の池のほとりの斎場であったことがうかがわれる。

八坂神社御旅所地図

八坂神社御旅所地図

(1)四条御旅所
祇園祭の7月17日から24日迄の間、八坂神社の神輿三基が奉安される場所。天正19年(1592)に豊臣秀吉が、大政所御旅所と少将井御旅所を統合移設した現在の御旅所。

(2)大政所御旅所旧跡
御旅所が移される以前、大政所(素戔嗚尊)・八王子(八柱御子神)神輿を奉安した御旅所。 毎年7月16日には長刀鉾の神剣拝戴の儀式が行われる。

(3)少将井御旅所旧跡
四条京極に御旅所が移される以前、少将井神輿(櫛稲田姫命)を奉安した御旅所。
かつては現在の中京区車屋町通夷川上ル辺りにあった。
現在は、小祠が京都御苑内宗像神社境内に移設され祀られている。